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2020.06.26ROKKAN

小視察レポート「inkstand by kakimori」

東京・蔵前にある「 inkstand by kakimori」 へ行ってきました。

inkstandはオーダーメイドノートが作れる文具店であるカキモリ(https://kakimori.com/)の姉妹店であり、その名の通り、万年筆に使うインクの専門店です。

カキモリと同じく、オーダーメイドカラーのインクが作れることがウリです。

オーダーメイドインクの作り方は二種類あります(サイトより)↓

今回は “SELF” のコースを体験してきました。

 

 

店舗前です。

白黒のデザインで、一瞬お店だと気づけず通り過ぎました…

 

店内陳列棚です。

参考として、インクのレシピと実際の見本が飾られています。

ドーム状のガラスケースに入っているのはガラスペンです。値段を見てびっくり。3万円の物がありました…。

 

スタッフがつくったインクも量り売りされています。

売られている色のラインナップはその時々で変わるそう。

スタッフと共に調色をする“WITH”コースは、奥の黒色のカウンターで行われます。白、黒、木目調の内装に、インクの色が映えます。

売られている色そのものを魅せるために、店内の色をかなり減らしている内装は、売りものの特性を最大限に生かしているように思いました。

ビーカーやメスシリンダーなど、実験器具が使われているのも素敵です。何かの研究室のよう。

 

いよいよ調色です。

90分のコースは一回5人制(調色45分、スタッフによるインク調合が45分〜)。

カウンターに座り、インクを前に静かな店内でスタッフの説明に聞き入る様には、独特な雰囲気が漂います。

調色が始まっても誰も喋らず、ただガラスペンと紙が擦れる音だけが響きます。

混ぜる最大の色数は3色までなので、思い通りの色を作るのには結構苦戦しました。

また、調色が終わったら、スタッフに色のレシピ(何色を何滴入れたのか)を伝えなければならないので混ぜてはデータを取る作業をひたすら繰り返します。

 

インク調合中のスタッフ。

調合前にはスタッフが伝えた色のレシピで仮調合をその場で行い、差異がないかの確認をしてくれるので安心です。

 

 

完成した色です!

インク瓶に入っているとかなり濃い色に見えますが、実際に書いた色は薄紫くらいになります。

 

23歳の自分への誕生日プレゼントとして今回インクを作ってきましたが、出来たインクそのものだけでなく、調色をする時間や調合を待つ時間など、出来上がった色のうしろにある制作過程までがプレゼントになっていたように感じます。

店内は賑わい(女性のお客様が多かったです)、調色体験も事前予約が必要など、人が絶えない様子が伺えました。

コト消費が盛んにさけばれ、自ら情報を発信できるこの時代。

オリジナルのものが作れて、さらにその経験を誰かに話したくなるようなこういったお店は、多くの人に愛されていくだろうと感じました。

※写真はすべて筆者撮影による

 

インクスタンド

〒111-0051 台東区蔵前4-20-12クラマエビル1F

【最寄り駅】浅草線 蔵前駅:徒歩3分/大江戸線 蔵前駅:徒歩5分

営業日:土日祝 11:00-18:00

定休日:平日

https://inkstand.jp/

 

 

 

Author:平川真矢(EAST事業本部)