JR目白駅に10月オープンした小型スーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)へ行ってきた。

TOUCH TO GOと共業し、無人AI決済システムを導入した第1号店。
いま多くの店舗で導入されているセルフレジとの大きな違いは、商品一つ一つのスキャンを必要としないことだ。
店内に設置されたセンサーカメラが入店した客の動きと手に取った商品を同時に認識し、レジの重量センサーと合わせて、かごの中身を自動で識別してくれる。
そんな最新技術と、コンセプトの「スッと寄るだけで楽しい」を体験してきた。

平日19:00頃の店内。

JR目白駅に10月オープンした小型スーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)」の入り繰り

店内入ってすぐある2つのゲート。
動線は一方通行で、商品を取りながらぐるりと店内をまわり、会計側のレジへ向かう。

小型スーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)」の店内

天井に並ぶセンサーカメラはこの店舗の心臓部。
これほどの数が並ぶと圧巻。そして不思議な光景だ。

小型スーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)」の店内

撮影のため立ち止まっていると後ろから他の客が進んできた。
一方通行なのであまりのんびりしていられず、商品をすばやく選びレジへ進む。

小型スーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)」の商品

驚いたのは会計のスピードだ。
かごをレジに置いた瞬間に商品と合計金額が表示された。

小型スーパーマーケット「KINOKUNIYA Sutto(キノクニヤ スット)」のレジ

通常の会計とは比較にならないほど速い。
現在は交通系ICやクレジットカードのみの対応だが、作業としてはセルフレジよりも単純。
セルフレジが広がりつつもまだ心理的ハードルを感じる人も多いと思うが、ここはそんな人たち、子どもや高齢者などでも簡単に扱えそうだ。

町を歩くと、店舗のデジタル活用はそこら中にあり珍しいものではなくなっている。特にコロナの影響もあり、セルフレジや飲食店でのタブレット端末での注文システムなど、非接触かつ店舗側のスタッフの省人化を図ったものは多く感じる。しかし、それらの中には従来の顧客体験を前提に作られた店舗に対して、“後付け”でつくられたように見えしまうものも少なくない。
「KINOKUNIYA Sutto」のAI決済システムは、同時に入店できる(識別できる)人数の限り、店内のルートや広さの限定などの制約はあるそうだが、これまでになかった新しい顧客体験を店舗全体でつくり出している一例だと思う。新しい技術を取り入れ効率化を目指しながら安全性に配慮する、これからの買い物の形を考えさせられると思った。

※写真はすべて筆者撮影による

KINOKUNIYA Sutto 目白駅店

東京都豊島区目白3-3-1 目白駅構内
営業時間: 8:00-20:00 土日祝:8:00-19:00
https://www.e-kinokuniya.com/store/kinokuniya-sutto/entree-mejiro/

Author:鈴木 雄大(BIM推進室)

関連記事

ROKKANに戻る