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2020.03.13ROKKAN

スペースエイジ【space age】

高度成長期、宇宙開発への夢や憧れと共に建築家 インテリア ファッションデザイナー から、

街の小さな中小企業、有名企業もが挙って一貫したデザイン性を取り入れ、数々の名作が世に送り出された時代。

70~80 年代に流行した 流線形のフォルムを生かした 近未来的なデザインの事。


スペースエイジのデザインが好きだ。

世の中がスペースエイジデザインだらけならいいのに。

と思うことがあります。

 

40~50年前の人たちが考えていた未来想像でもあるので「レトロフューチャー」とも意味が近い。
わかりやすいのが映画「2001年宇宙の旅」に出てくるセットがそのものと言ってよいと思います。

 

今でもこのテイストのヴィンテージ家具は流通していますね。

基本、白;赤・黄・オレンジなどのカラーパターンが多い。

宇宙船等に反射率の高い白色が使われている関係と思います。+ビビットな色が未来を感じさせる。


家電でも面白くて魅力的なものが多い。


テキスタイルデザイン、フォント ロゴデザイン

グラフィックデザイン、インテリアデザイン

カーデザイン、建築など全ての領域でもスペースエイジなテイストが流行しました。

 

 

現在この手のデザインを用いている人は少ないのですが、近いと思うのは「ザハハディド」

ではないでしょうか。本人は残念ながら亡くなってしまいましたが。

まるでSF映画のセットのようです。


過去の時代の人たちがあこがれる未来の「機能」をイメージして幾分過剰にデザインしているのが魅力だと思うのですが、2001年を遙かに過ぎた現在では造形を「機能」が追い越してしまって、物体としてのデザインをあまり必要としなくなったように思います。例えば当時部屋のスペースをかなり占領していた「オーディオ」はその機能の大部分が、形としては見えなくなりました。

(スピーカーさえあれば、スマホやその他のデバイスのアプリにしか過ぎない)だからこそその必要以上の過剰さを魅力的に感じてしまうのです。

現在の我々から見た想像の未来をイメージしたデザインができたら楽しそうです。

 

Author:葛谷征巨(EAST事業本部)